築80年と暮らすvol.11Y邸改装・耐震・制震工事
建具を決める
古民家のリフォーム工事であり、古い梁や柱が見えるので新しい建具を付けてしまうとデザイン的に建具だけがういてしまうので時代建具と呼ばれる明治から昭和初期に使用されていた建具を使用します。
最近、お世話になっている神奈川県にある時代建具・家具を取り扱う「古福庵」さんにお世話になりました。
千本格子戸
居間と広縁の建具は千本格子戸を使用します。
昼間は外部からの光が繊細な格子を通り、内部はゆるやかな光で照らされます。
夜は逆に内部からの光が格子を通り、外部から見ると提灯のようにぼんやりと見えます。
板戸
中央部には千本格子、上下には板をはめた板戸を若夫婦の居間とお母様の居間の間に使用します。
お互いの姿ははっきりとは見えないけど、呼ぶと声が聞こえ、存在も意識出来る。
お互いの生活を感じながら生活出来るように考えています。
外部格子戸
外部に使用していた格子戸です。通常の格子戸より上部で厚い材料を使用している外部格子戸。
玄関と居間の間に使用します。存在が頑丈な戸なので意識的に訪問者が内部に入れない事を感じられるようにあえて
外部格子を内部に使用しています。
適材適所に建具を使用する事で、意識や感覚レベルで心地良い空間になるように設計・デザインをしています。
企画・設計:一級建築士たち「アトリエ まるみえ」
施工:丸山住宅
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