「屋根工事つづき」
「電解腐食」。丸山住宅の着工中物件紹介のページなのに化学用語です。
中学生くらいにやりませんでしたか?「電解腐食」を・・・。
異種金属が接触していると電位の低い方が腐食してくる事を「電解腐食」と言います。
今回の屋根の張替えの問題点は
「銅とガルバリウムの電解腐食」です。
知っていないとせっかく張ったガルバリウムの屋根が3年で腐食して雨漏れしてしまいます。
現状は壁に付いている銅の雨押えの下にスレートが入っています。
スレートは金属ではないので電解腐食しません。
スレートを取り同じようにガルバリウムをはってしまうと電解腐食します。
通常、外壁を切って、雨押えを取除き、新しいガルバリウム性の雨押えを取付けて、取除いた外壁を補修します。
問題点
これだと、手間がかかり工事費が高くなり、外壁を10cm以上切らなければならないので、きちんと外壁を補修しても切ったところ雨が入る可能性があります。
そこで、板金屋さんと話して新しい施工方法を考えました。
「銅を覆い隠す」
まず、銅を切って屋根材のスレートを剥がします。
次に、断熱+吸音材のエコヘルボードと防水材のアスファルトルーフィングを銅板の雨押えの置くまで入れます。
↑左がスレートを剥がした時。右がエコヘルボード施工完了写真。
次に銅板の上に防水テープ(両面シール)を貼り、縁を切ります(写真:左)。
防水テープの上に再度、アスファルトルーフィングを貼ります(写真:右)。
要は、アスファルトルーフィングで銅板を包んでしまって、ガルバリウムを上から張ると言う事です。
最後にコーキング処理をして終了です。
ガルバリウムの張り方等、板金屋さんの技術で水が入らないようにしていますが、細かすぎるのでこの辺で。