一級建築士の芝張り

丸山住宅

2011年04月23日 10:07

春です。
暖かい日が続いています。
ガーデニングが趣味の方には最高の季節ですね。
どこのホームセンターも苗木を買う人がとても多いです。

春といえば、芝を張るのもベストシーズンなので、外構の芝張りをしてきました。
急斜面に建っている家なので、竹串を刺して芝を留めていきます。
張り方としては、

張りたい場所土を手で転圧します。
土を足したり、引いたりしながら表面の凹凸をなくしていきます。


芝を敷きます。この時に芝を上から手で転圧します。
そうする事で、根と土とが一体的になります。


竹串を刺します。風で飛ぶのを防ぐためなので上に2本、下に1本くらい。
場所によっては、四隅に1本づつでも良いでしょう。


敷き終わったら目土をかける。土や砂をサラサラっとかけて上げて下さい。
※土をかけ過ぎると葉に日光がいかなくなるので注意!


最後に水をかけましょう。

芝は高麗芝で400円くらいで買えます。
竹串は3円/本くらいで買えます。




誰でも簡単に出来る芝張りですが、
一番重要なのは芝が張り終わったら、どのように家族やゲストがそこで過ごすかをイメージしながら張る事です。

今回の芝張り場所は日が当たりますが建物脇の急斜面で狭く、使いづらいスペースだったので、
ちょっとひと工夫して作りました。
景色を見ながらコーヒーを飲みながら座ったり、夜景を見ながら寝そべったり出来たら良いと考え↓このようにしました。



イスの高さと同じ40cmの高さで土を留めて、
上部に行くにしたがって斜面は徐々に急になり、逆に下部の斜面は傾斜をなだらかにしました。

上部の急斜面で遠近法により、奥行きを感じ広く見せられ、なだらかな斜面は座りやすく、空を見上げられるようになります。
見た目は、ただの芝生の斜面ですが、微妙な傾斜角度や高さで、使われる庭か見向きもされない庭か大きく変わってきます。

ただ植えるのではなく
ちょっとした愛情とイメージを加えるともっと庭作りが楽しくなると思います。

関連記事